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いのり 

床に耳を
あてたら聞こえる
体のなかの音
わたしは
生きているということ

大仰に
暮れていく夏の日
花火をする子どもらの声
自分以外のひとが
生きているということ

誰もが生きていくための術を身につけていかなければ生きられない世界で死を考える

永遠のようにみえる夏夜の大三角
儚すぎる蛍の点滅
全てに終わりが用意されている
死ですら永遠でないと墓標が教える
夏であるということ
[2016/07/22 21:35] 詩片 | TB(0) | CM(0)

死を待って 

タオルケットをひっかけて
街を夜な夜な徘徊する
薄暗がりのなかで月だけが
僕を見つめた
この街は忙しないひとびとが
夜と言うのに灯りばかりを求めて
影を追っている僕には
誰も気がつかない
タオルケットを踏んづけて
街の影で踊る僕
誰も気がつかない
世界の迷子たちが集まる
この街角で楽しいよ
口角が上がる僕
タオルケットはもういらない
誰も気がつかないなら
顔が見えない薄暗がりで
死を待つ間
踊ろう
踊ろう

[2016/07/22 21:11] 詩片 | TB(0) | CM(0)

そうして、 

そうして、顔のない言葉だけで
追い詰めないで
窓の鍵をしめる音がする
そうして、日常に隠された狂気だと知って
手放さないで
足首に巻かれた鎖が鳴る
気づかれる前に
太陽を追いかける向日葵の
一途さを誰もが称賛する平たい惨めさを
見過ごしてしまって
そうして、顔のない言葉だけで
やり過ごさないで
そうして、いのちに凭れかかって
生きていかないで
[2016/07/17 13:49] 詩片 | TB(0) | CM(0)

海流 

広くて少し不安になる
海の中
人魚になってあなたは
海流にのって
北を目指す
氷の浮かぶ波にゆられてあなたは
子どもをを産んで育てる
子守歌は
プランクトンの夢や
海底の王国の物語
やがて子どもは巣立ち
老いたあなたは死に場所を探しに
若いころいたあの海を思い出す
広くて不安だった
海の中も
いまやあなたの心の癒しとなる
南を目指してあなたは
もう、うまく海流にはのれない
けれど
戻ってきてと波が囁く
戻ってきてと月が照らす
安らかな歌声が死を押しやって
あなたを待っている





[2016/07/17 13:33] 詩片 | TB(0) | CM(0)

選べる未来のある風景に 

選挙に行きました。
午前中は日差しが強くむせるような暑さでした。
わたしのこの行動でなにが変わるかなんて、
選挙のたびにぼんやりとして輪郭も辿れないような
気持ちです。
未来に起こることは誰にも分からないけれど
今は確かな傷痕をつけながら生きねばならないと
大人になりたての頃習っていたような気がする。
みんなが悩みながらわいわい言い合いながら
押し合いしながらでも、
自分の、家族の、友の、国中の、世界中のひとが
幸せを当然のように求められるように
なりますように。
ちっぽけなひとりがここにいます。

[2016/07/10 13:34] 日々 | TB(0) | CM(0)

はつなつ 

泥のような
眠りのなかでも
今日あった出来事を
反芻している脳が
淡い後悔をまた
繰り返している
渦を巻く大気を見下ろす
そんな夢まで見させておいて
朝に抗えないのは卑怯じゃないか
起きてと青いひかりが囁く
約束事のように強く結ばれた
それは駆け引き
負け続ける、はつなつ


[2016/07/05 20:57] 詩片 | TB(0) | CM(0)

羊がころんだ 

羊がころんだ
後に続く羊もころんでいった
スニーカーの紐をいつもより
固く結んで出かける
何事もない日なんてなくって
夕立が降る
夏が来たことを大声で伝えていた
あなたの背中しか見えなくなったのは
いつからだったか
去年の花火は結局ベランダから
眺めていたころ
多分今年もそうなる
羊がころんだ
後に続く羊もころんでいくような
そんな世界が日常になる
そんな世界にわたしは
今日も頬をこわばらせながら
出かけていく
[2016/07/03 21:57] 詩片 | TB(0) | CM(0)

瞼 

瞼を閉じて赤い世界に
こころをゆだねた
赤は危険な色、そして血の色
温かな色というより熱い色
瞼を閉じればそこにある
あなたの赤い世界が見たい
一瞬の瞬きの中にある
あなたが最後にみた残像を
もう一度

[2016/06/22 20:45] 詩片 | TB(0) | CM(2)

約束 

随分、書くことをやめていた。
雨音が強くなってきた。
音楽を聴かなければ落ち着かなくなっている。
悪いことばかりではないはずだけど声は言葉になる前に波にさらわれた。
深く深く呼吸をする。
まだ、その時ではないような気がして、
居場所を思った。
約束のために少しずつ
少しずつ言葉を文字におこさなければならないと思う。
梅雨明けはいつだろう。
[2016/06/22 20:37] 日々 | TB(0) | CM(0)

補完 

迷子になって
夕暮れせまって
泣きそうになって
涙は我慢して
大人だから

もう何年も泣いてない
悲しい歌ばかり聴いているはずなのに

涙になるはずだったものは
血管を流れて流れて
いつしか消えていった

補完する
あなたがいなくても
いなくても
[2015/10/03 19:16] 詩片 | TB(0) | CM(0)
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