床に耳を
あてたら聞こえる
体のなかの音
わたしは
生きているということ
大仰に
暮れていく夏の日
花火をする子どもらの声
自分以外のひとが
生きているということ
誰もが生きていくための術を身につけていかなければ生きられない世界で死を考える
永遠のようにみえる夏夜の大三角
儚すぎる蛍の点滅
全てに終わりが用意されている
死ですら永遠でないと墓標が教える
夏であるということ
随分、書くことをやめていた。
雨音が強くなってきた。
音楽を聴かなければ落ち着かなくなっている。
悪いことばかりではないはずだけど声は言葉になる前に波にさらわれた。
深く深く呼吸をする。
まだ、その時ではないような気がして、
居場所を思った。
約束のために少しずつ
少しずつ言葉を文字におこさなければならないと思う。
梅雨明けはいつだろう。